生徒の約2人に1人が毎日ログイン。お菓子研究家・みのすけがFANTSで築いた"続く"米粉スイーツコミュニティ

公開日
2026/7/7 01:24
Pickup Cteator
インタビューしたクリエイター
お菓子研究家
みのすけ(柳谷みのり)
ジャンル
料理・食
活用シーン
オンラインコミュニティ
オンラインスクール
課題・目的
1対1対応からの脱却・スケール化
双方向・参加型コンテンツへの転換
この事例のまとめ
課題
1対1のLINEレッスンでは、生徒が「返信してもらうことが申し訳ない」と遠慮してしまい、双方向のやり取りが生まれにくかった。生徒同士もつながれず、孤独を感じやすい。
オープンなSNSは、心ないコメントが届くこともあり、安心して深く発信しきれない。
長年積み上げてきた膨大な生徒名簿が、単発の講座で終わってしまい、継続的な関係・資産として活かせていなかった。
効果
心理的安全性の高いクローズドな場で、生徒が実際に作ったお菓子を報告し合う双方向の交流が生まれ、講師自身の自己肯定感も高まった。
レシピや動画をストック型で提供しつつ、月初のライブ配信でテキストでは伝えきれない部分まで深く届けられるように。生徒1人あたり毎月いいね約14回と、反応の高いコア層が育っている。
生徒の約半数が毎日ログインするほど生活に定着(平均ログイン率 約50%)。よく開かれ、よく使われるからこそ生徒が長く残り、生徒1人あたりの累計課金額(LTV)は約2.4万円に積み上がる。SNS集客に依存しない「コミュニティを軸にしたオンラインシステム」で、アルゴリズム変動に左右されにくい持続可能な基盤を構築。
Instagramで多くのフォロワーに支持されながらも、レッスンは1対1のやり取りが中心。一人ひとりと丁寧に向き合える一方で、生徒同士がつながる機会は少なく、「横の交流があったら」という想いも芽生えていきました。そして柳谷さん自身も、「講師として完璧にならなければ」とどこかで気を張り続けていました。
転機になったのは、「キラキラした自分を演じなくていい」と気づけたこと。等身大のまま発信できる場所として選んだFANTSで、生徒が"作った報告"を投稿し合う双方向のコミュニティが生まれました。それは同時に、SNSのアルゴリズムに左右されない、続けられるビジネスの基盤にもなっています。
今回は、1対1レッスンで感じていた課題/「キラキラ」を手放せた転機/FANTSを選んだ理由/コミュニティがもたらした変化とビジネスの広がりについて伺いました。

会社員から、お菓子研究家へ。「自分の発見を届けたい」という原点
まず、お菓子教室を始められた経緯を教えてください。
専門学校を出てから、製菓のお店や教員助手、製菓会社の商品開発など、いろいろな仕事を経験しました。でも出産後、育児と仕事の両立が難しくなって。会社の中で思うように貢献できないもどかしさもあって、独立を決めました。
自宅のマンションは規約で対面の教室が開けなかったので、まずInstagramで発信を始めて、2019年の冬からオンラインでお菓子教室をスタートしました。
発信を続けるうえで、大切にしてきたことはありますか?
私はもともと研究者みたいな性格で、毎日同じことを繰り返すより、新しい材料や方法を試して「これ、いいですよ」と提案するのが好きなんです。
だからInstagramでも、流行りのレシピを追いかけるのではなく、自分が作りたいお菓子や、簡単なのに見栄えするレシピを、毎日淡々と投稿し続けてきました。フォロワーさんの数やいいねに一喜一憂せず、前向きな発信を続けることを大事にしています。
1対1レッスンで感じていた課題。生徒の"遠慮"と、つながれない孤独
コミュニティを始める前は、どんな形でレッスンをされていたのでしょうか。
サブスクではなく、2ヶ月の期間を設けた個別指導で、LINEを使ってテキストや動画をお送りする形です。安売りはせず、ちゃんと価値を感じてくださる方向けに今も続けています。
ただ、一人ひとりに合わせて丁寧に向き合える反面、1対1だからこその難しさもありました。生徒さんが「リアクションを送ったら、先生に返信させてしまって申し訳ない」と気を遣ってくださるんです。その優しさはありがたいんですけど、結果として、共感のスタンプやコメントみたいな気軽なやり取りが生まれにくかった。
生徒同士のつながりという点ではいかがでしたか。
そこが一番の課題でした。私と生徒さんの線は何本もあるんですけど、生徒さん同士は横でつながっていない。せっかく同じお菓子が好きな人たちが集まっているのだから、生徒さん同士が交流できる場もあれば、もっと楽しんでもらえると思ったんです。
オープンなSNSで動画を出していた時期もあったんですが、コメント欄で嫌な思いをすることもあって。安心して深く発信できる、もう少し守られた場所がほしいと感じていました。

「キラキラした講師でなければ」という思い込みを手放せた瞬間
コミュニティを始めるにあたって、ご自身の中で越えなければならない思い込みもあったそうですね。
はい。一番の壁は、「コミュニティをやるなら、キラキラした、すごい講師にならなきゃいけないんじゃないか」というプレッシャーでした。常に高いレベルを見せ続けないといけない気がして、なかなか踏み出せなかったんです。
それをどう乗り越えられたのでしょうか。
自分に問い直したんです。私がやりたいのは、自分を大きく見せることなのか。それとも、お菓子づくりを楽しんでもらうことなのか、と。
答えは後者でした。たとえ参加してくれるのが少人数でも、その人たちが満足してくれることが本質。そう思えたら、「等身大の自分でいいんだ」と受け入れられて、コミュニティに対する考え方が一気に変わりました。
「信頼できる人たちが使い、誠実に向き合ってくれた」FANTSを選んだ理由
数あるサービスの中で、FANTSを選ばれた決め手は何でしたか。
正直、最初はオンラインサロンに「ちょっと怪しい」みたいなイメージもあったんです(笑)。でも、私が信頼している先輩クリエイターの方々がFANTSを使っていて、それがすごく安心材料になりました。
提案を受けるなかで、印象的だったことはありますか。
担当の方の対応が、とても誠実だったことです。料金体系も分かりやすくて、透明性があって。「映えるように見せましょう」ではなく、「中身を充実させて、参加者とのコミュニケーションを大事にしましょう」という方針が、私の考えとぴったり合ったんです。
ここでなら、安心して自分のやりたい形のコミュニティを作れる。そう思えたのが決め手でした。
生徒が"作った報告"を投稿し合う。深く届く、双方向の場へ

FANTSを導入して、一番大きかった変化は何でしょうか。
生徒さんが、実際に作ったお菓子を投稿して、報告し合ってくれるようになったことです。生徒同士の交流も生まれるようになって、「作りました!」「美味しそう!」と双方向に交わるようになりました。
その様子が見えるようになって、実は私自身の自己肯定感もすごく上がったんです。「ちゃんと届いているんだ」と実感できるので。
データを拝見すると、生徒さんのおよそ2人に1人が毎日ログインされていて、かなり高い習慣化なんです。心当たりはありますか。
ありがたいことに、毎日のように開いて見てくださる方が多いんです。レシピを見て「今日これ作ってみよう」と思ってもらえたり、ライブを楽しみに待ってくださったり。気づいたら生活の一部になっている、という感覚を持ってもらえているのかなと感じます。来てくださった方に深く満足してもらうことを大事にしているので、その積み重ねが、毎日開いてもらえることにつながっているのだと思います。
コンテンツはどのように届けていますか。
レシピや動画はストック型のコンテンツとして置いておいて、いつでも見返せるようにしています。そこに、月初のライブ配信を組み合わせています。
ライブだと、テキストや動画だけでは伝えきれない細かいニュアンスまでお話しできるし、その場で反応をもらえる"化学反応"があるんです。クローズドな場だからこそ、踏み込んだ解説もできる。お菓子なので、食べ過ぎにならないようにとか、無理なく楽しめる頻度も意識しながら運営しています。
SNS集客に依存しない、続けられる基盤へ
コミュニティは、ビジネス全体の中でどんな位置づけになっていますか。
SNSでの集客を入り口にして、1対1のコーチングと、FANTSのコミュニティを並行して走らせる形になっています。コミュニティを真ん中に置くことで、自分のブランドの軸ができました。
SNSって、アルゴリズムが変わったり、ルールが変わったりすると、急に届かなくなるリスクがありますよね。でも、コミュニティという自分の基盤があれば、その変化に振り回されにくい。長く続けていくうえで、ここはすごく大きいと思っています。
生徒の方は、どんな層が中心なのでしょうか。
40代から60代の方が中心です。米粉のお菓子って、健康に気づかう方や、年齢を重ねた方にも喜んでもらいやすいテーマなんです。実際、8割以上をその世代の方にご購入いただいています。「いいね」もたくさんいただいていて、皆さん本当によく反応してくださるんですよ。
月額制のコミュニティとして、しっかり積み上がっている実感はありますか。
そうですね。生徒お一人あたりの累計でいうと、2万円を超えるくらいまでお付き合いいただけている計算になります。月額4,500円を毎月続けて選んでいただけているということなので、「この場所が役に立っていますよ」というお返事をいただいているようで、すごく励みになります。
※月額4500円は初回のみのサービス価格

オフラインでのつながりも生まれているとか。
はい。実際にお会いするイベントもできて、そこから「アンケートに答えます」「Instagramに投稿します」と、自発的に動いてくれる方が増えました。オンラインで始まった関係が、リアルでも深まっていくのを感じています。
これからの展望を教えてください。
今いてくださる方々との関係はとても温かく続いているので、次は、この心地よさを新しい仲間にも届けていくフェーズだと思っています。米粉スイーツって、年齢を重ねた方や体に気を遣う方にもすごく喜んでもらえるテーマなんです。だから、まだ出会えていない人にこの場所を知ってもらう取り組みを、これから一歩ずつ進めていきたいですね。無理のないペースで、長く続けられる形で。

【まとめ】「キラキラした講師でなければ」という思い込みの先に生まれた、等身大のコミュニティ
柳谷さんの歩みは、「完璧な講師にならないと」という思い込みを手放すところから始まりました。等身大のまま発信できる場としてFANTSを選び、マンツーマンレッスンに加え、生徒同士が"作った報告"を交わし合う双方向のコミュニティへと広がっていきました。
心理的安全性のある場が、生徒の交流と、講師自身の手応えを生む。ストック型の講座とライブ配信が、テキストでは届かなかった部分まで深く届ける。その積み重ねは、生徒の約半数が毎日ログインするという高い習慣化となって表れています。よく開かれ、よく使われるからこそ生徒は長く残り、月額制のコミュニティで生徒1人あたりLTV約2.4万円という確かな基盤が育つ。そして、マンツーマンレッスンとコミュニティ、それぞれの良さを活かしながら、SNSの変化に左右されない、長く続けられる事業ができていきました。
キラキラしていなくていい。等身大のまま、好きなものを真ん中に、人とつながっていく。柳谷さんのコミュニティは、その心地よさが循環する場所になっています。
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この記事を書いた人
斉藤千花










