「継続率の低さ=失敗」ではない。夜泣き専門家・ねんねママがつくる、“課題解決して卒業する”コミュニティの運営設計

公開日
Pickup Creator
インタビューしたクリエイター

夜泣き・寝かしつけ専門家
ねんねママ
- ジャンル
- 子ども教育
- 活用シーン
- オンラインコミュニティオンラインサロン
- 課題・目的
- 1対1対応からの脱却・スケール化
このクリエイターについて
乳幼児睡眠コンサルタント、0-3歳モンテッソーリ教師。自身の長男の激しい夜泣きに悩んだ経験から、赤ちゃんの睡眠について専門的に学び、2019年より「ねんねママ」として活動を開始。YouTubeやSNSでの発信、オンラインサロン「ねんねママのファミリーシップ」の運営を通じて、科学的根拠に基づいた寝かしつけのコツや育児情報を発信し、全国の家族をサポートしている。
この事例のまとめ
課題
- 1回4万〜5万円の長期個別コンサルティングでは、顧客の期待値が高くなりやすく、自身の稼働時間にも限界があった
- PayPalとLINEオープンチャットを併用していたため、決済者とアカウントの照合が難しく、退会処理などの手作業が長年の負担になっていた
- 過去に他社へ依頼したオリジナルシステムの開発が途中で頓挫した経験から、プラットフォーム選定に慎重になっていた
効果
- 個別コンサルティングから月額制のコミュニティへ移行し、自身の対応時間をコントロールしながら、より多くの顧客を低価格でサポートできる体制を構築
- FANTSの導入によって決済と会員管理が連動し、これまで負担となっていた照合・退会業務を削減。コースごとのコンテンツ管理も実現
- 「短期間で課題を解決して卒業する」という構造を前提としながら、ねんね改善や子育てサポートなど段階別・課題別のコースを展開。平均LTV約9,900円を実現
夜泣きや寝かしつけに悩む保護者に向けて、赤ちゃんの睡眠に関する知識やアドバイスを発信し続けている「ねんねママ」こと和氣春花さん。多くの親が抱える「夜中に何度も起こされる」「ネット上の情報や正論に振り回されてしまう」といった悩みに寄り添いながら、5年以上にわたってオンラインコミュニティを運営してきました。 しかし、その裏側では、個別コンサルティングだけでは多くの人を支えきれないという課題や、手作業による決済・会員管理の負担、さらには過去のシステム開発トラブルなど、さまざまな壁にも直面してきたと言います。 今回は、和氣さんがなぜFANTSを選び、どのように「課題を解決したら卒業する」という独自のコミュニティを運営しているのか。その背景にある考え方と、現在の運営について詳しく伺いました。

「正論に疲れたお母さんに寄り添いたい」自身の経験から始まった発信
インスタやYouTubeで長年発信されていますが、改めて活動を始められたきっかけを教えていただけますか?
自分自身が9年前に長男を出産した際、夜泣きにすごく悩まされたのが原点です。
当時の日本では、赤ちゃんの睡眠について体系的に学べる機会が少なく、病院やプレママ学級でもなかなか教えてもらえませんでした。小児科の先生や看護師さんから「どうやって寝かせたらいいですか」と相談されたこともあり、それくらい赤ちゃんの睡眠に関する知識が十分に知られていないと感じていました。
根性論で乗り切るしかないような状況に直面したとき、「海外には科学的な研究や論文もあるのに、なぜこうした情報がもっと知られていないんだろう。なら私が伝える人になろう」と決意しました。
SNSのプロフィールにある「正論に疲れたママの味方」という言葉が印象的です。
ネットで「寝かしつけ」と検索すると、「赤ちゃんの活動時間は何時間だから絶対その間に寝かせなきゃいけない」「お昼寝は何時間」「室温は何度」といった情報が溢れています。悩みが深くなればなるほど、そうしたルールに縛られて、「抱っこで寝かせたらダメなんだ」「また時間を過ぎてしまった」と自分を追い詰めてしまうお母さんが本当に多いんです。
でも、本当に見なければいけないのはネット上の数値ではなく、目の前の赤ちゃん本人です。私は知識を教えるだけでなく、「やらなくてもいいこと」や「夕方に抱っこ紐で寝かせてリカバリーすれば大丈夫」といった柔軟な見方を伝えることを一番大切にしています。

高額な個別コンサルと手動決済の限界。なぜコミュニティ化が必要だったのか
最初は個別のコンサルティングを中心に活動されていたのですね。
はい。ただ、個別コンサルで1〜2ヶ月しっかりサポートしようとすると、相場として4万〜5万円ほどいただかないとビジネスとして成り立ちません。
でもお母さんたちからすれば、「5万円も払ったんだから、うちの子を絶対になんとかしてほしい」と期待値が極限まで高くなってしまうんです。夫婦喧嘩の仲裁に巻き込まれたりすることもありました(笑)。
ニーズとして長期フォローが必要なのは分かっていましたが、個別対応だけでは、サポートできる人数にも自分の稼働時間にも限界がありました。
そこで、自分の稼働時間や質問対応の枠をあらかじめ決めながら、より多くの方を低価格でサポートできるコミュニティ形式へ移行することにしたんです。
コミュニティの運用面でも、長年の課題があったと伺いました。
以前はオープンチャットと決済管理ツールを組み合わせて運用していたのですが、これが本当に大変で……。
決済とオープンチャットのアカウント情報が紐付けられないため、「誰が決済済みで、誰が未決済か」が分からない状態が5年間も続きました。
退会された方を手動で探すために、決済日時とオープンチャットに入ってきた日時を突き合わせ、「◯◯ママと書いてあるから、この人かな……」と推理するような作業をやっていたんです。
実際の決済人数とオープンチャットの在籍人数が50人近くズレることもあり、さすがにこのまま続けるのは難しいと感じていました。
トラブルを乗り越えて求めた「信頼」。FANTSとの出会い
そこからプラットフォームの切り替えを検討されたわけですね。
はい。実は以前、オリジナルの会員制サイトを作ろうとしてシステム会社にお願いしたことがあったのですが、その会社とトラブルになり、制作が途中で頓挫してしまった苦い経験がありました。
なので、当時はシステム全般に対して相当な疑心暗鬼になっていたんです。
だから次に使うプラットフォームを探すときは、機能はもちろんですが、「担当してくれる人が信頼できるかどうか」を何よりも重視しました。
多くの選択肢がある中で、最終的にFANTSを選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか?
FANTSの営業担当さんとお話しした際、過去の苦いトラブルや私の懸念点について、本当に誠実に話を聞いてくれたんです。
「騙されたくないんです」という私の強い言葉に対しても真摯に向き合ってくれて、「僕がしっかり調整しますから安心してください」と言ってくれた。
この人たちなら信頼して一緒にやっていける、と思えたのが一番の決め手でした。
もちろん、決済とアカウントが自動で連動すること、コースごとに見られるコンテンツを分けられること、動画をストックして管理できることなど、求めていた機能が揃っていたことも大きかったです。

「継続率が低い=失敗」ではない。“課題を解決したら卒業”するコミュニティ
実際にFANTSを導入されてから、運用面や会員データにはどのような変化がありましたか?
一番大きかったのは、毎月行っていた手動の照合作業や退会処理の負担から解放されたことです。コンテンツもコース別にきれいに整理できるようになりました。
データ面で言うと、うちのサロンは一般的な「ずっと居続けてもらうコミュニティ」とは、そもそもの考え方が違います。
主力の「超ねんね改善コース」は、お子さんの睡眠に関する課題が解決すると、みなさん笑顔で退会、つまり「卒業」されていく課題解決型のコミュニティなんです。
データを拝見すると、例えば2025年8月入会の方の1ヶ月後継続率は25%と、一般的なサブスクに比べると離脱が多く見えます。これはサロンの狙い通りの動向なのでしょうか?
はい。うちの場合、短期間で赤ちゃんの睡眠に関する悩みが解決して、納得して卒業される方も多いんです。
なので、一般的なオンラインサロンの基準で、継続率の低さだけを見て「うまくいっていない」と判断するのは、少し違うと考えています。むしろ、課題を解決してこの場所を必要としなくなることも、私たちにとっては一つの成果なんです。
無料体験キャンペーンなどを通じて毎月新しく悩みを抱えているお母さんたちに入っていただき、必要なサポートを届け、課題が解決したら卒業してもらう。この「卒業と新規流入の循環」が続いていることで、アクティブ会員数も約170名以上の規模を維持しています。

「ねんね改善」だけでなく、その後の子育てを支えるコースも展開されていますね。
そうなんです。「ねんね改善」だけだと、0歳〜1歳で関係が終わってしまいます。でも、赤ちゃんが成長すれば、今度は睡眠以外にもさまざまな子育ての悩みが出てきます。
そこで、その後の成長に合わせて「モンテッソーリ教育」や「食事・離乳食」などについても学べる「子育てサポートフルコース」などを新設しました。
ねんねの課題が解決したあとも、「もっと和氣さんから子育てを学びたい」と思ってくださった方が別のコースへ移行したり、年間プランを選んでくださったりしています。現在、会員あたりの平均LTV(累計課金額)は約9,900円です。中には2年近く長く関わってくださる方もいて、ひとつの課題を解決したら関係が終わるのではなく、その後の子育てについても頼っていただけるようになりました。
運営負荷を減らし、蓄積したコンテンツを活かす。FANTS移行後の変化
以前のチャットツールや決済運用と比べて、実際にFANTSへプラットフォームを移行されて感じている具体的なメリットを教えてください。
一番大きかったのは、毎月の手動の照合業務や未決済者の確認といった、精神的にも負担の大きかった管理作業から解放されたことです。決済と会員アカウントが連動しているので、以前のように「誰が支払っていて、誰が退会したのか」を一人ひとり照合する必要がなくなりました。
また、以前はZoomのクラウド容量の都合で録画を1週間で削除せざるを得ず、「過去の回答が見られなくなってしまった」という問い合わせが発生することもありました。
FANTSにしてからは、コースごとに動画やアーカイブをきれいに分類してストックできるようになったので、会員さん自身がいつでも過去のコンテンツを遡って確認できるようになりました。そうした問い合わせがなくなったのも、本当に大きな変化です。
過去のコンテンツを蓄積できるようになったことで、会員サポートの幅も広がっているそうですね。
はい。お母さんたちって、育児と睡眠不足で頭が本当に疲れていて、質問の文章を組み立てる気力すら残っていないことが多いんです。そこで、自分の悩みを打ち込むだけで適切な質問文を生成してくれるAIツールや、過去の大量の講座アーカイブから「今の悩みにおすすめの動画」を提案してくれるナビゲーションAIを独自に開発し、会員さんに提供しています。
これまで蓄積してきた過去ログや動画コンテンツを活かしながら、会員さんが自分に必要な情報へたどり着きやすい仕組みづくりにもつなげています。

【まとめ】長く留まってもらうことだけが、コミュニティの成功ではない
専門知識や無形商材を提供するコミュニティにおいて、「会員にできるだけ長く留まってもらうこと」だけが、必ずしも成功とは限りません。
和氣さんが運営する「ねんねママのファミリーシップ」が大切にしているのは、会員を長く囲い込むことではなく、一人ひとりが抱えている悩みの解決を目指すこと。課題が解決すれば、コミュニティを「卒業」する。それを前向きな成果として捉えながら、新たに悩みを抱える人へサポートを届けていく。さらに、子どもの成長とともに新しい悩みが生まれたときには、睡眠だけでなく、食事や教育など別のテーマでも再び頼ってもらえる。そんな関係性がつくられています。
- 個別コンサルティングから、より多くの人を支えられるコミュニティ型へ移行
- 手作業だった決済・会員管理をFANTSで効率化し、運営負荷を削減
- 「課題解決・卒業」を前提としながら、子どもの成長に合わせた複数のコースを展開
こうした和氣さん独自の事業設計を、FANTSはシステムと伴走サポートの両面から支えています。
オンラインコミュニティの立ち上げ・運営は、『FANTS』にご相談ください
「自分の知識や経験を、必要としている人に届けたい」「一人ひとりの悩みに寄り添いながら、成果につながる場をつくりたい」「自分らしい方法で、継続的に価値を届けられる仕組みをつくりたい」
そんな想いをお持ちの方は、ぜひ一度『FANTS』にご相談ください。あなたの思想やこだわりを大切にしながら、事業に合ったコミュニティの仕組みづくりを伴走してサポートします。
この記事をシェアする
この記事を書いた人

斉藤千花
株式会社スタジアム マーケティング部デザイナー





















